2020.05.19 作成 by 古田
直近の那須の風景
皆さんはGWはどのように過ごされましたか。5月14日に39県で緊急事態宣言が解除され、その中に栃木県も含まれました。解除後はやや人出が増えた感があります。栃木県はまだ宣言が解除されていない首都圏に近いこともあり、緊張感が解けない状態が続いています。
下左の写真はGW明けの8日に撮った那須岳です。GWに入って気温が一気に上昇して真っ白だった三本槍岳の雪も急速に消えつつあります。また、下右の写真は那須と日光の間にある高原山を撮ったものです。新緑が中腹まで進んでいるのが分っていただけるでしょうか。


この時期の那須の風物詩を一つ紹介します。
初めてこの地に来た時に車窓から見えた風景で一番に目を引いたのが鯉のぼりの数の多さでした。今でこそこのような鯉のぼりを上げている家は少なくなりましたが、宇都宮を過ぎてしばらくすると此処彼処で目にしました。
これも那須野が原が明治以降の開拓地であることと無縁ではありません。全国各地から入植し血縁者の全くいないこの地では地縁者を作ることが重要でした。そのため近くの家に子供が生まれるとこぞって、男の子なら鯉のぼりを女の子なら市松人形を祝いに持って行くことで地縁を築いた風習がこんな風景を生んだそうです。

日光東照宮例大祭 〜百物揃え千人武者行列〜
日光東照宮は修学旅行で行ったという人が多いのではないかと思います。また関西の方は日光は知っていてもそれが栃木県にあるとの認識がない人も多いと思います。
私の居住地からは車で1時間ほどで行けますので年に1,2度は出かける機会があります。戦場ヶ原や小田代ヶ原の散策、竜頭の滝、中禅寺湖畔の大使館別荘そして日光東照宮と見所満載です。
日光東照宮は平成25年からの6年間をかけてのいわゆる平成の大修理が完了し、壮麗な様が見られるようになりました。大修理中の6年間は覆いで陽明門なども全体像は見なかったのですが、反面217年ぶりに姿を現した陽明門の西側の壁画を見ることができました。
何度も訪れた日光ですが百物揃え千人武者行列は一度も見たことがありませんでした。日光東照宮は春と秋の2回例大祭があり、そのメイン行事がそれぞれ2日目に行われる百物揃え千人武者行列です。この行列は家康の神霊を久能山から日光に改葬した時の行列を模したものと言われています。開催日は春は5月の17日、18日、秋は10月の16日、17日と曜日に関係なく固定です。
これまで勤めているときは曜日が合わない等の理由で行く機会がありませんでしたが、去年初めて秋の大祭時に百物揃え千人武者行列を見てきました。春のほうが秋よりも盛大だとのことで今年の春の例大祭を見るのを楽しみにしていましたが、今年は中止になりました。
以下は昨年の秋の百物揃え千人武者行列の写真です。








