針ノ木雪渓スキーツアー

日時:2001年5月26日(土曜日)
地図:2.5万分の1/黒部湖
同行:浅野,長田,半田
報告日:2001/05/29

針ノ木雪渓はこれで3度目.前回は99年の同じ時期で針ノ木峠に登った.今回はマヤクボ沢をつめる.シーズンの締めくくりは針ノ木雪渓か白馬大雪渓で豪快な滑降で終えるのは気持ちがいい.

爺ヶ岳を眺めて滑降
ルート図 国土地理院WEB地図

コースタイム:行動時間=7時間20分,高低差=1200m/登り5時間10分,滑降高低差=1000m

2001.05.25 橋本駅2120—2440扇沢駐車場
2001.05.26 天候朝のうち雨,後くもり,時々小雨,風強し.

扇沢駐車場(363322N, 1374335E, cont.1400m)0833—0923大沢小屋東の堰堤上部(363305N, 1374237E, cont.1650m)—1020針ノ木雪渓中央部(363243N, 1374205E, cont. 1950m)—1130マヤクボ沢出合(363220N, 1374147E, cont.2150m)—1250針ノ木岳カール下部(363214N, 1374130E, cont.2400m)—マヤクボ沢鞍部(363216N, 1374117E, cont. 2570m)/滑降開始1420—1447大沢小屋東の堰堤上部—1555駐車場

<行動記録>

橋本駅に集合し扇沢には24時40分ごろ到着.車で約3時間半の行程である.テントで一杯やってシュラフに潜り込む. 朝6時~7時には小雨がぱらつき,出発をためらう.8時ごろになって空が明るくなってきたので意を決して出発する.8時33分と遅い出発である.駐車場そばにはニリンソウの群落がある(photo0)

photo0 ニリンソウの群落にて

大沢小屋そばの堰堤まで1時間ほどの歩き.そこからはシールをつけて雪渓の登りが始まる.cont.1950m付近(photo1)からはシール登行からスキーを担いで登る.最新のスキー装備をつけている人達はまるで天狗の下駄を履いているように急斜面をものともせずに登っていく. 今日は実にたくさんの登山者が針ノ木雪渓を登っていた.30人ぐらいはいただろうか.ほとんどすべてが山スキーを楽しむ人たちだ.ほとんどの人は針ノ木峠を目指すが我々と同じマヤクボ沢を登る人もいる.

photo1 針ノ木雪渓/cont.1950m付近

マヤクボ沢出合からは急斜面が待っている.坪足登行で高度をかせぐ.強風のため,時々立ち止まる.急斜面を登ったハイマツ帯の上部には広いカールが広がり,針ノ木岳がせまる. 下を見ると登ってきた大雪渓と対面に爺ヶ岳,そして鹿島槍ヶ岳を望むことができる (panorama01). マヤクボ沢の最後の急登(photo2)をつめ,鞍部には13時45分到着.エメラルド色の黒部湖と立山・剣が望める.天気が悪く山はかすんでいるのがちょっと残念(photo3, photo4).

panorama01 爺ヶ岳(右手),鹿島槍ヶ岳(中央奥)を望む
photo3 鞍部から黒部湖/立山を望む
photo4 鞍部から蓮華岳を望む

14時20分滑降開始(photo5, photo6, photo7).雪質がよく足をとられることもなく左手に爺ヶ岳,右手に蓮華岳を見ながら(photo8),快調にシュプールを描いていく, (photo9, photo10).写真をとりながら下っても雪渓下部までは30分ほど.シーズン最後の山スキーとして1000mの滑降はあっという間に終了してしまった. 大町温泉郷/薬師の湯で一風呂浴びて,穂高町で夕食をして,横浜に到着したのは21時半すぎとなる.満足感と疲労感が残った.

photo5 鞍部から滑降開始
photo6 大斜面を滑降
photo7 思い思いのシュプールで
photo8 爺ヶ岳を眺めて滑降
photo9 マヤクボ沢出合付近の壁を滑る
photo10 マヤクボ沢出合付近を滑る
ルート図 

<感想>

針ノ木雪渓はこれで3度目.前回は99年の同じ時期で針ノ木峠に登った.今回はマヤクボ沢をつめる.シーズンの締めくくりは針ノ木雪渓か白馬大雪渓で豪快な滑降で終えるのは気持ちがいい.(記録=2001.05.27/半田祐一)

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