2020.04.21 発行 by 古田
はじめに
新型コロナウイルスに対する緊急事態宣言が全国に拡大され外出自粛要請が出される中、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
私が居住している那須塩原市では4月9日にはじめての感染者が出て今日までに6名の感染が報告されています。それまでは栃木県の北部地域では一人の感染者もなく栃木県全体でも首都圏に比べると少ないことから自粛ムードもそこそこといった感じでしたが、ここにきて行動変容が一気に高まった感があります。
私自身もボランティア活動やゴルフ、ウォーキングクラブ、蕎麦打ちなどの趣味の集まり、地域の集会等の会合も全てなくなりました。毎日の散歩とたまの買い物だけが外出機会となっています。
新型コロナウイルスの状況によっては来年の同期会もどうなるかわかりませんが、とりあえずは先日お示ししたスケジュールで進めることとし、「那須通信」と銘打って那須や栃木の魅力を発信することとしました。
那須の現在の風景
右の写真は散歩の途中で撮った那須岳です。矢印が那須岳の主峰茶臼岳で、左に長く伸びた稜線が三本槍岳です。那須岳とはここに映った山々の総称です。この写真は4月の11日にとったもので、前日の南岸低気圧の影響で山は雪となり例年に比べて積雪が多い姿を見せています。
この辺りは関東平野の最深部で北側、西側は山が連なり、南東側が広く開けた眺望となっています。那須岳から連なる山稜を南に辿ると日光の男体山、女峰山も見ることができます。南東方向にはぽつんと小さく筑波山も見えます。


この日は近くの烏ヶ森公園というところまで足を延ばしましたが、桜が満開でした。この公園は小高い丘があり、この丘を登ると栃木県の花のヤシオツツジが可憐な花を咲かせていました。
ヤシオツツジはこれから那須はもちろん塩原、日光の各地に群生地があり、GWにかけて徐々に高度を上げて咲き、結構永く楽しむことができます。
本日時点は桜は散ってしまいましたが、平地の木々は若葉が芽生え始めて新緑の季節の兆しを感じるようになっています。


5月が見頃の那須高原のツツジの群生地
那須高原の5月は中旬頃からツツジの見頃を迎えます。那須山麓には2つの群生地があります。一つは、もう一つはMt.JEANS那須というスキー場にあるゴヨウツツジの群生地です。
八幡崎のつつじ園は那須湯本の温泉街を抜け殺生石を通りこしてしばらく行くと眺望が開け、見下ろすと一面に広がっています。
レンゲツツジが主体ですが20万本の群落を形成しています。明治のころはこのあたりも放牧地だったそうで、ツツジには毒素があり牧畜に食べられることなく残ったために群落となったそうです。
この写真は昨年の5月に妻と訪れた時に撮ったものです。ここからは茶臼岳と旭岳を仰ぐことができます。




もう一つのゴヨウツツジの群生地は、八幡崎から福島県の甲子温泉へ向かう道路を行き、那須平成の森(那須御用邸の敷地の一部を開放した自然林)を過ぎたところにあるMt.JEANS那須というスキー場のゴンドラを登ったところにあります。
約3万本のゴヨウツツジが群生しており国内最大級だそうです。ゴヨウツツジもヤシオツツジの一種で栃木県の花と同じです。その色からゴヨウツツジをシロヤシオ、栃木県の花をアカヤシオとも言います。この群落は残念ながら私も未だ見ていません。写真は別のところで撮ったものです。
ゴヨウツツジは敬宮愛子内親王の御印となっています。那須好きの天皇皇后が選ばれたそうです。
