日時:2004年4月10日(土曜日)
地図:2.5万分の1/三国峠
同行:浅野,半田
報告日:2004/05/05
山頂から滑降できる大斜面はすばらしい.斜度はかなりきつく,転ぶとたいへんだが, 雪質もよく豪快な滑降を味わうことができた.今回は雪質/天候に恵まれたいへん いいツアーを経験できた.

コースタイム:行動時間=7時間/登り標高差1000m
登山口駐車場—別荘地終点0735—0810ヤカイ沢(cont1200m) —0908(cont.1400m)—0950(cont.1600m)—1030(cont.1800m) —1200平標山山頂(1983m)1250—1320(cont.1350m)1350 —1430別荘地終点—1445駐車場
<行動記録>
横浜を前夜21時前に出発し,関越道/月夜野インターで降りて つづら折れの17号線を走る.登山口には広い駐車場があり24時20分到着. テントには霜が降りるほどの冷え込みがあったが翌日は抜けるような青空が広がる.
ヤカイ沢方面へは三国小学校脇の別荘地方面の道を進む.ここは一般車侵入禁止 である.荷物をデポするために車を乗り入れたらすぐさまパトロール車が追いかけてきて 注意を受ける.荷物を置いて駐車場から改めて出直す.
平標山へはヤカイ沢を登るコースと夏道の尾根沿いに登るコースがあるが, 道標が出たところでヤカイ沢へと入る.赤テープや赤布はない.しばらくいくと 平標山の山稜が屏風のように広がる. 後方には苗場スキー場が見える.
傾斜がきつくなるのが1400m付近からである.(photo1) アイゼンがあると登りやすそうなしまった雪質である. 1600m付近からはブッシュ気味のルートとなる.稜線に近づくにつれて雪がぼそぼそ したところが多くなり今度はわかんが欲しくなるような雪質となる.

稜線まで上がると景色は大きく変わり,右手に仙ノ倉山, 鞍部をはさんで左手に平標山が広がる. 平標山山頂(1983m)には12時に到着.登り1000m/4時間半である. 山頂にはたくさんの人が集まる.人気のある山のようだ. (photo2)

快晴の天気で山頂からは大パノラマが広がる.風が強いのでお茶を沸かすのもやめて 滑降を開始する.滑降は登ってきたなだらか稜線方向ではなく北西方向に少し 降りたところから始める.滑り始めは40度ぐらいはありそうな急斜面で慎重になる. 滑降した沢からさらに一つ北側の沢に入り滑降を続ける. 気持ちのよい大斜面で,雪質も最高で豪快な滑りを味わうことができた. (photo3, 3a)


あっという間に500mを滑りおりてヤカイ沢の緩斜面地点(1350m付近)に到着. ここでお茶を沸かして大休止.滑り降りた雪面は影になって見えないが 滑り降りてきた山稜の屏風が望める.(photo4)

登ってきたルートに戻るポイントを少しはずしてしまいスキーを2度も脱ぐ ことになってしまった.ヤカイ沢は小さな沢筋が多く意外とやっかいである. 駐車場に帰ったのは14時45分.7時間10分の行程でした.

<感想>
ガイドブックを読む限り,滑降はあまり期待していなかったが, 山頂から滑降できる大斜面はすばらしい.斜度はかなりきつく,転ぶとたいへんだが, 雪質もよく豪快な滑降を味わうことができた.今回は雪質/天候に恵まれたいへん いいツアーを経験できた.登りは1000mあるが比較的に登りやすく根強い人気がある 山であることを実感した.(記録=2004.04.10/半田祐一)